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八千代メンタルクリニック

精神科用語の雑学

心気(ヒポコンドリー)
自分の体調に過剰に気を配り、実際には病気でないのに病気でないかと気に病む症状です。
ドイツ語のHypochondrieにならって「ヒポコンドリー」と呼ぶこともあります。
英語ではHypochondriasis(ハイポコンドライアシス)です。

日本語の「心気」は「辛気」と同じで、「じれったくいらいらする、くさくさする」といった意味です。
「辛気くさい」というときの「辛気」と同じですね。
現在の精神医学用語としての「心気」とはちょっと意味がずれています。
精神医学用語としては、明治時代に呉秀三という精神科の大御所が、「ヒポコンドリー」の訳語として使い始めたのが始まりだと言われています。

「ヒポコンドリー」は古代ギリシャのヒポコンドリアという言葉に由来します。
ヒポコンドリア(hypochondria)は、hypo(下)とchondral(軟骨=ここでは肋軟骨)から成り立ち、肋軟骨下の器管を指しました。
その部分の異常によってもたらされる障害が「ヒポコンドリー」というわけです。
ヒステリーが子宮の病気と考えられて名付けられたのに似ていますね

本来の「ヒポコンドリー」は、「メランコリー」とほぼ同義で用いられ(「心気」と同様に)、身体不調へのこだわりという意味ではなく、「不機嫌で気むずかしく憂うつ」といった現在のうつ状態と同様の意味合いで使われていたようです。
18−19世紀から現在の意味と置き換わってきたと言うことです。
英語に詳しい人はこのページが参考になるかもしれません。

2003/07/15
このページの文責、著作権は八千代病院/八千代メンタルクリニック精神科医 長谷川雅彦に属します
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