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八千代メンタルクリニック

精神科用語の雑学

癲癇(てんかん)
「癲癇(てんかん)」は、最近は漢字で書かれることがほとんどなく、ひらがなで表記されます。
ちょっと漢字が難しすぎますからね・・・

「癲(てん)」は、やまいだれに顛(てん)で、「顛倒(=転倒)する病」としての「てんかん」を表しています。
また、癲は「気のふれた人」という意味も持ち、同様の意味の瘋(ふう)と一緒になって、瘋癲(ふうてん)という言葉になります。フーテンの寅さんのフーテンは瘋癲から来た言葉です。
ちなみに瘋は、やまいだれに風で、「風(つまり気)に冒された病」の意味です。
それから、かつては精神病院のことを癲狂院(てんきょういん)と呼んでいました。癲と狂の治療をするところという意味ですね。
「癇(かん)」は、子供に起きるひきつけのことです。
癇の虫(疳の虫)は子供が不機嫌でぐずる時に使われる言葉ですが、これと同様の意味で癇癪(かんしゃく)という言葉もありますね。
つまり大人のてんかん(癲)と子供のてんかん(癇)を併せて癲癇と呼ぶわけです。

また、英語では癲癇のことを、epilepsy とか seizure といいます。
Seizure はseize(つかむ、捕らえる)に由来し、「捕らえられること」という意味です。
Epilepsy もギリシャ語由来で、同様の意味です。
神の手のような目に見えないものに捕まえられ動かされてしまうという、てんかん発作の様を表現したものだと考えられているようです。

2003/06/03
このページの文責、著作権は八千代病院/八千代メンタルクリニック精神科医 長谷川雅彦に属します
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