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八千代メンタルクリニック

精神科用語の雑学

譫妄(delirium)
譫妄は「せんもう」と読みます(まれに「せんぼう」とも読みます)。
錯覚や幻覚を伴い、しばしば興奮状態を呈する意識障害の一種です。

英語では「delirium」ですが、これの語源はラテン語で「delirare(錯乱する)」です。
ちなみに音楽用語の「delirante(荒々しく)」というのも同じ語源です。
もともとは「de(〜からはずれる)」と「lira(車の轍、、筋)」から成り立ち、日本語の「常軌を逸する」、「筋道から離れる」といった意味です。
かつては、他の精神障害と厳密に区別されては居らず、意識障害の一種として現在の意味で用いられるようになったのは近世のことです。
フランス語では「delire」ですが、これは現在でも譫妄と妄想の両方の意味で用いられます。

日本語の場合、「譫」は「たわごと、とりとめのないことば」を意味し、「妄」は「みだり、でたらめ、おろか」なことです。
ここでも、訳のわからない状態を示すだけで、譫妄の意味づけが明確になされたのは、おそらくdeliriumの概念が輸入されてからでしょう。
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