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| 八千代メンタルクリニック |
| アゴラフォビア(Agoraphoboa) |
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| アゴラフォビアは、パニック障害の時に典型的に見られる症状です。 パニック発作が起きるのではないかと不安になり、いろいろな場所を避けるようになります。 自宅から離れた場所で、すぐに逃げ出したり助けを求めたりできない所に行くことを恐れます。 そのために、電車やバスといった乗り物に乗れない、あるいは、混雑した雑踏の中へ行けないようになります。 人によっては、トイレがだめとか、風呂場がだめという場合もあります。 日本語では、広場恐怖、空間恐怖、外出恐怖などという訳語が当てられています。 英語ではFear of open places、Fear of public places、Fear of market place などと解説されています。 しかし、現実的には、「電車やバスに乗れない」といった人が多いために、どの言葉もぴったりと当てはまらないように感じます。 アゴラフォビアという言葉は、本来どんな意味なのでしょうか? この言葉は、19世紀末にドイツの神経学者 ウェストファル(Westphal)(医学の世界では結構有名ですね)が使ったのが最初だとされています。 ウェストファルは、通りや市場で強い不安を感じる患者さんのことを報告しています。 アゴラ(Agora) はギリシャ語で、大勢の人が集まって売買、討論等が行われた場所を指すそうです。 不特定の人の集まる公共の場所で、おそらく、自宅からは離れていて、いざというときには助けを求められない場所だったのでしょう。 我々の経験するアゴラフォビアは、電車やバスといった公共の乗り物を避けるのが圧倒的多数ですが、ウェストファルの時代では、「アゴラ」がそれに相応する場所だったのでしょうね。 では、アゴラフォビアはなんと訳すと一番ぴったりくるのでしょうか。 現在、専門家はそのままアゴラフォビアと呼ぶことが多いですが、訳語としては「広場恐怖」が主流となりつつあるようです。 でも、恐怖の対象は広場に限らないので「広場恐怖」はぴんと来ません。 「外出恐怖」は良さそうですが、外出すべてを恐怖するわけではありません。 「空間恐怖」が一番状況を表していそうですが、ちょっとSFみたいですかね。 逃げ出せない場所が怖いという意味では「不可避恐怖」なんて言い方もありかもしれませんね・・・ 2003/05/31 |
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