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八千代メンタルクリニック
思路の障害
人間の思考を分析する際には、話の進め方と内容を検討することが大切です。
話の内容の障害((「思考内容の障害」と言います)の代表的なものが妄想です。
それに対して、話の進め方の障害をここでは取り上げます。
「思考過程の障害」とも呼ばれます。考えがどう進むかと言うことです。

以下のように分類できます。
思考速度の速いもの=思考即迫、観念奔逸
思考速度の遅い・あるいは止まってしまうもの=思考途絶、思考制止
思考が先に進まないもの=迂遠思考、保続思考
思考の流れのつながりが認められないもの=思考滅裂
用語 状態像 主として想定される診断名
思考即迫 考えが次々とひとりでに浮かんできて押さえられない。
しばしば苦痛だと自覚する。
統合失調症
思考途絶
(あるいは単に途絶)
思考が突然止まってしまう。
「考えが突然消える」、「考えがなくなる」、場合によっては「考えが抜き取られる(思考奪取)」と表現される。
統合失調症
思考滅裂 思考の流れにまとまりがなく、話題が突然飛躍したり、無関係の事柄どうしが結びついている。
この言葉は通常、意識が清明なときにのみ用います。意識の障害が存在するときには「思考散乱」という言葉が使われます。
統合失調症
観念奔逸 考えが次から次ぎへと湧いてくる。
考えの筋道は表面的にはつながっているが、しばしば本筋からそれてしまう。
たいていの場合、早口で多弁。自覚的に苦痛だとは感じない。
躁状態
思考制止
(あるいは単に制止)
思考の進み方が遅くなる。
「考えが頭に浮かばない」、「なかなか結論が出せない」、「頭が空っぽになった」と感じる。
うつ状態
迂遠思考
(あるいは単に迂遠)
回りくどくてなかなか結論に達しない。 脳器質性精神障害
保続思考
(あるいは単に保続)
同じ言葉、主題を繰り返し、離れられない。 脳器質性精神障害

このページの文責、著作権は八千代病院/八千代メンタルクリニック精神科医 長谷川雅彦に属します
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2001/09/27