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八千代メンタルクリニック
強迫
読み方は同じですが、「脅迫」と間違わないで下さい!

「ばかばかしい」と思っても、繰り返し考えたり、行なったりしないといられない状態です。
うち消そうと思っても浮かんでくる考えを、強迫観念(強迫思考、英語ではobsession)といい、何度も繰り返さないと気が済まない行為を、強迫行為(強迫欲動、英語ではcompulsion)といます。強迫観念と強迫行為は実際には同時に存在することが多く、分けがたいものです。
外出の際に、「電気を消しただろうか、ガス栓を閉めただろうか、鍵をかけただろうか?」と心配になり、確認しにもどるということは誰でも経験していると思います。普通は確認すればそれで納得します。これが、確認しても確認しても不安が取れないときに「強迫症状」というわけです。

典型的なのは「確認強迫」と「洗浄強迫」です。
確認強迫 上の例のように、自分の行動を、何度も何度も確認しないときがすまない(実際には確認しても気が済まない!)ものです。鍵をかけたかどうかが心配で確認するのも、1−2回なら差し支えありませんが、何十回でもドアをがちゃがちゃとやって確認するために外出に時間がかかるようであれば、明らかな「確認強迫」です。
洗浄強迫 「手が汚れていると」いう考えが取れずに、何度も何度も手を洗います。「洗浄強迫」の人の手はたいてい肌が荒れています。ひどい人になると手の皮がむけて出血しても洗い続けます。
その他 他人に何度も同じ質問をしないと気が済まない「質問癖」、詮索を繰り返す「詮索癖」、何でも数を数えないと気が済まない、「人を傷つけたのではないか」とか「子どもを殺すのではないか」という考えがぬぐい去れない等、千差万別の強迫症状があります。
「強迫儀式」と言って、何かをする前に、決まった行為を決まった順番でしないとだめな人がいます。
「寝る前には必ず、枕をベッドと直角にきちんと置いて、3回たたいて、頭を2回置いてみて、また3回たたいてから眠る。」等といった無意味な行動です。

繰り返しますが、強迫的なところは、ある程度誰にでも見られます。強迫的だというだけで「自分は病気だ」等と思わないで下さい。日常生活に支障が出るときに病的と考えます。

強迫症状が典型的に見られるのが「強迫性障害(強迫神経症)」です。
しかし強迫症状は、「統合失調症」でも「うつ病」でも、ある種の人格障害でも見られます。

強迫症状と同様に、同じことを繰り替えす症状として「常同症」というのがあります。「常同症」では何ら目的なしに同じことが繰り返されます。「常同症」も統合失調症で認めることがありますが、自閉症、精神発達遅滞、痴呆症などにも見られます。
治療はなかなか困難であることも多い症状です。
最近は、抗うつ薬が、「うつ状態」に対して以外に「強迫」にも有効であると言われ、よく使われつつあります。
その他に、行動療法や森田療法も強迫症状の治療に用いられることがあります。
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