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| 八千代メンタルクリニック |
| 意識の障害 | |
| 意識障害は意識混濁と意識変容とに分類されます | |
| 意識障害というと、昏睡状態や気を失った人のことを想像されると思います。 倒れていて反応がない状態ですね。 それらは確かに意識障害で、しかも、程度の重いものです。 しかし、意識障害にはその他にも、いろいろな状態があるのです。 退屈な授業を受けているところを想像して下さい。 最初は先生の話を注意深く聞いていますが、そのうち、集中力がなくなって、話を聞きもらしたり、ボーっとして何も考えないでいる状態になりますよね。 やがて、居眠りをしては、はっと気づくといった状態になり、ついで、居眠りしているところをとがめられて、ようやく目が覚めたりします。 本当に眠り込んでしまうと、声をかけられても起きません。 上の体験は単なる「居眠り」で、いわば生理的な意識障害ですが、同様な状態が病的に出現したときに「意識障害」というわけです。 意識障害の中でも「意識混濁」といいます。 注意力がなくなってぼんやりしている程度の軽い状態から、痛みにも反応しない重い状態までいろいろな段階があります。 救急医療の現場では意識混濁の程度を、3−3−9度方式と言って、一番軽い状態を I-1、一番重い状態を III-300といった数字で表しています。 伝統的には、意識障害の程度によって、明識困難(めいしきこんなん)、昏蒙(こんもう)、傾眠(けいみん)、嗜眠(しみん)、昏睡(こんすい)と言った言葉で表現されていました。 しかし、この言葉の使い方は人によって差があるために、最近ではあまり使われない傾向にあります。 意識混濁とは別に、「意識変容」という状態もあります。 これは、興奮したり、歩き回ったり、変な行動や言動がある意識障害を言います。 幻覚(その場にないものが見えたり聞こえたりする)を伴うこともあります。 いろいろな程度の意識混濁を伴います。 たとえて言えば、寝ぼけたり夢を見たりする状態を想像しみるとよいでしょう。 そういった状態が病的に出現したときに意識変容というわけです。 意識変容には、もうろう状態、せん妄状態、アメンチア、夢幻状態があります。 この中で最もよく使われる言葉は「せん妄状態」でしょう。 せん妄状態の時には、その場にいない人の姿が見えたり、声がすると言った幻覚を伴い、人によっては被害妄想的になることもあります。 興奮して訳の分からないことを言って大騒ぎをしたりします。 この状態が良くなったり悪くなったり、波があるのも特徴的です。 夜に限ってせん妄状態になることも良くあり、これを「夜間せん妄」と言います。 アルコールの離脱症状(いわゆる禁断症状)としてのせん妄状態は「振戦せん妄」と言います。 |
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| 意識障害でも、重いものは(特に昏睡にまで至ると)誰でも意識障害と判ります。 しかし、軽いものや意識変容状態では、動き回ったり、話をしたりするために、意識の障害であることが見逃され、変な行動・言動があるために、他の精神障害と間違われることがあります。 意識障害の際に、まず考慮しなければいけないのは、「体に何か異常が起きている」と言うことです。 脳や全身の急性の病気、てんかんの発作の最中や後、薬物の中毒状態などさまざまな事が原因となって意識障害が生じます。 幻覚や妄想があり、興奮して奇妙な行動をしている人が、精神病ではなくて実は脳炎であったと言うことがあり得るのです。 意識障害を生ずる体の病気は、しばしば命取りになります。 ですから、まず意識障害があるのかないのかを判断することはとても大切なことです。 |
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| 昏迷状態 | |
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| 意識状態と間違えられやすい状態として、昏迷状態というのがあります。 昏迷状態では、身動きもせずに横たわり、話しかけても全く応ずることなく、反応のない状態になります。 一見意識障害のように見えますが、周囲で何が起きているかは理解していると考えられ、回復した後、その間の記憶が残っていることも多いものです。 指で瞼を開こうとすると目をぎゅっとつぶったり、四肢を動かそうとするとそれに抵抗したり、逆に協力的に動かしたり、普段は身動きしないのにトイレにだけは自分で行ったりと、通常の意識障害とは違ったところが時折みうけられます。 しかし、意識障害との鑑別が非常に困難な事もあります。 昏迷状態は、統合失調症(特に緊張型)やうつ病、心因反応の患者さんに見られることがあります。 |