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八千代メンタルクリニック
せん妄状態
譫妄と書いて「せんもう」と読みます
(時に「せんぼう」と読むこともあります)
せん妄状態は、軽度や中等度の意識障害の際に、幻覚錯覚や異常な行動を呈する状態です。
大抵は短時日の間に急速に出現し、一日の中でも、ある時は普段と変わらないのに、ある時はありもしないことを口走って興奮すると行った具合に、症状が変動するのが特徴です。

老人や大病をした人が、「急に訳のわからないことを言って興奮しだした」という時には、かなりの場合、せん妄状態に陥っているものです。
せん妄状態についての知識がないと精神病と間違われてしまいますが、意識障害の一種であり、身体的ケアの必要な状態です。
せん妄状態は、意識障害と同様に様々な原因で生じます。
老人・小児や、外科手術後など体力の低下している時にはせん妄に成りやすいと言えます。

せん妄の中には以下のような特殊な呼び方をする場合があります。
振戦せん妄 アルコールを長期大量に飲用している人が、急にアルコールを断った場合や、体力が低下したときなどに見られます。
「アルコール離脱性せん妄」とほぼ同義です。
大抵は、断酒後数日から一週間以内に現れ、全身が震え、発熱し、大量の汗をかき、幻覚・興奮状態となります。
夜間せん妄 せん妄は元来夜間に悪化しやすいものです。とりわけ夜間に限ってせん妄状態が現れる場合に、夜間せん妄といいます。
夜間せん妄は老人(特に痴呆症を伴う場合)にはしばしば認められます。
いずれの状態も、精神科以外の診療科でもしばしば遭遇する状態です。
せん妄状態の治療には、原疾患の治療が不可欠です。
身体疾患があってせん妄状態になるということは、元の身体疾患が悪いことを意味するからです。
それとともに、水分・栄養が不足しないように心がけます。

また、種々の刺激が引き金となることがありますから、夜間は充分休める環境作りをすることや、痛み等の苦痛をとる工夫が必要です。

せん妄状態の際に、抗不安薬催眠薬が使われることがありますが、一時的に改善しても、後でさらに悪化することがあります。
抗精神病薬抗うつ薬の一種がしばしば有効です。
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