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八千代メンタルクリニック
食欲の障害
食欲は自己保存欲のひとつです。
食欲が正常なときには、生命を維持するために必要十分な食事をとるようにコントロールされています。
さまざまな精神疾患・身体疾患により食欲・食行動の異常が現れます。
食欲低下・無食欲
食べる意欲がなくなり、実際に食べる量も減ります。
この状態が続けば体重の減少を引き起こします。

当然のことながら、さまざまな身体疾患により食欲減退・体重減少が起こります。

脳の障害に基づく食欲中枢の異常により食欲が減ることもあります。

病気でなくとも強い不安、緊張を覚えるときにも食欲は減ります。

典型的なうつ病では、たいてい食欲が減少します。
その他種々の精神疾患でも食欲が減ります。

「神経性無食欲症」では「無食欲」とは言いながら、実際には食欲が正常もしくは亢進していることが殆どです。その本体は、次に述べる「拒食」です。その意味では「拒食症」という方がぴったり来るかもしれません。
拒食
食欲はあるのに。食べることを拒否することです。

神経性無食欲症では、食欲は正常もしくは亢進しているにも関わらず、体重増加を嫌悪し、やせるために食事を拒みます。

うつ病では、食欲が低下していなくとも、「病気だから食べられるはずがない」、「食事が出来るほどお金がない」、「自分には食べる資格がない」等と妄想に基づいて食事を拒否することがあります。

統合失調症では、「食べるな」という命令性の幻聴が聞こえたり、被害妄想により食べ物に毒が入っていると考えて食事を拒むことがあります。
食欲亢進・多食
食欲が増加し、食べる量が増します。
この状態が続くと体重の増加を引き起こします。

脳の障害に基づく食欲中枢の異常により食欲の亢進することがあります。
精神発達遅滞や痴呆症でも食欲の制御が不良となることがあります。

一部の人では、ストレスがかかると食事量の増えることがあります。

典型的なうつ病では食欲は減りますが、一部のうつ病では逆に食欲が亢進します。
季節性感情障害では、冬季にうつになるとともに食欲が増します。
躁状態では食欲の亢進することがあります。

ある種の薬物では、副作用として食欲増加を認めます。

一部の神経性無食欲症や神経性過食症では、食欲を押さえきれずに無茶食いをすることがあります。この場合には通常、食べた後で、自ら嘔吐したり、薬物その他の方法を使用して体重増加を防ごうという行動が見られます。
異食(pica)
通常は食べられないものを食べてしまうことです。
土、石、便、石鹸、クレヨン等あらゆるものが異食の対象となります。

正常な幼児でも時に異食を認めます。

精神発達遅滞や痴呆症ではしばしば異食が見られます。

統合失調症でも、幻覚や妄想に基づいて異食の見られることがあります。
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2001/03/05