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| 八千代メンタルクリニック |
以下の回答は、八千代病院の精神科医 長谷川によるものです。
回答の内容は長谷川の判断によるもので、必ずしも病院全体の意見を反映したものではありません。
| Q. どこの病院・医院に行けばよいか迷ってしまう。 |
| このページをご覧の方は、「精神科」受診に関しては迷っていらっしゃらないことを前提として回答します。 最も重要な要因は近いこと、通いやすいことだと思います。 というのは、精神科の疾患は、長期にわたって治療が必要となることが多いからです。 どんな名医にかかろうとも、通院時間が長いとそれだけ疲れてしまいます。 ですから自宅から近いところがベストです。 休む必要のない病状であれば、会社や学校の近くの医療機関も良いでしょう。 最寄りの医療機関から順に当たって、相性の良い医療機関を探して下さい。 専門性を要する状態であれば、そこで新たに紹介してもらってください。 現在受診中の医療機関から、別の医療機関に移りたい場合には、下の項目を参照して下さい。 Q. 主治医をかえたいのですが・・・ |
| Q. 精神科へ入院するのは怖い。 |
| A. 精神科へ入院するのをためらわれるのは、以下の理由が多いようです。 1.入院して「変な人」と一緒に閉じこめられてしまうと、「気が狂ってしまうんではないか」と思う。 まず第一に、実際に入院してみると、そんなに「変な人」ばかりではありませんよ! 仮にあなたが、「変な人」と感じる人がいても、同じ人間同士ですから心配には及びません。 「入院したためにおかしくなってしまう・・・」なんてことは決してありません。 あなたの病気をよくするための入院ですから安心してください。 2.入院したら二度とでられなくなるんではないかと思う。 そんなことは決してありません。 精神科への入院は、精神保健福祉法に基づき、人権に配慮して行われます。 病状がよくなったのに本人の意思を無視して入院させ続けることはあり得ません。 精神科では、本人の意志を最大限に尊重し、早期退院を目指しています。 入院してみると、ずいぶん長く入院している人がいて、驚いたり心配されるかもしれません。 病気がよくなるまでの期間は人それぞれですから、長期間入院生活をおくる人もいるでしょう。 しかし、短期間で退院する人の方が多いのですよ。 心配せずに入院しましょう。そのほうが早くよくなりますよ。 |
| Q. 患者の意志に反して入院させることがありますか? |
| A. 精神病院への入院は、「精神保健福祉法」という法律に則って行われます。 それによれば、精神病院への入院は本人の同意を得ることを原則としています。 患者さん自身の意思に基づいて入院・退院の手続きがとられる入院を「任意入院」と言います。 しかし、精神疾患の中には、患者さん自身の同意なしに治療する必要のある場合があります。 治療しないと、自分自身を傷つけるか、他人に害を及ぼすおそれのある場合、「措置入院」という入院形態がとられます。 これは、都道府県知事の命令を受けた「精神保健指定医」という資格のある医師2名以上が必要と認めた場合、患者さんや家族の同意がなくとも入院をさせることのできる制度です。 この場合の入院先は、措置入院のための病床のある病院でなければなりません。 措置入院の必要はなく、患者さん自身の同意もないけれども、入院の必要がある場合、「保護者」の同意に基づいて入院させる場合があり、これを「医療保護入院」と言います。 これには、精神保健指定医が入院の必要性を認めることと、保護者の同意が必要です。 ここで言う「保護者」の要件は、法律で決められており、原則的にはご家族の中のどなたかが保護者となります。 このように、場合によっては患者さんの意志に反して入院となることがありますが、その際は法律に従って入院手続きをとります。 入院の必要性もないのに、あるいは、上記の手続きをとらずに入院させると言うことはありません。 |
| Q. 主治医をかえたいのですが・・・ |
| A. このたぐいの質問は一番多いのですが、とても難しい質問です。 転居に伴う転医など、明確な理由がある場合には全く問題とならないでしょう。 若干の感情的なもつれ等が生じたときに問題になるのだと思います。 精神科医の立場からは、「主治医をかえたくなるのが患者さんの症状かもしれない」と考えられる場合があります。 患者さんが次々と医者をかえる時には「ドクターショッピング」と呼ぶこともあります。 こう判断される場合には、主治医をかえることに、あまり意味がないと思います。 また、同一の医療機関内では、きちんとした理由がない限り、原則的に主治医の変更を認めないと思います。 医療機関内での医師の人気投票のようになり、関係がギクシャクしてしまう恐れがあるからです。 実際には、医者にも病気の得手不得手がありますし、医者と患者の相性も考慮すべきだと思います。 例えば、病気や治療についてよく説明してくれる医者は、大概の患者さんにとっては望ましいけれど、一部の人にはわずらわしいと言ったことがあります。お互いに人間同士ですから、ちょっとした言葉遣いや態度が気にさわると言うこともあり得ます。 お話をうかがって、「やはり主治医を変えた方がよいのでは・・」と思うことも確かにあります。 しかし、主治医に無断で自分から医者をかえるというのはあまり得策ではないと思います。 これまでの治療の経過が無駄になってしまうからです。 まず現在の主治医に、主治医をかえたい旨伝え、紹介状を書いてもらうのがよいと思います。 いったんは引き止めても、快く書いてくれるはずです。 この時点で怒り出す医者であれば、確かに主治医をかえたほうがよいかもしれません。(人間性に問題あり) 引き止めない医者もあまりお勧めしません。(自分の医療に自信がないのかも) きちんと紹介してくれる医者であれば、又戻ってきても、きちんと見てくれるはずです。 最後になりますが、感情的なもつれを残さないコツとしては、不明な点はどんどん主治医に問いただすこと、病状、副作用等不愉快に感じることは我慢せずに遠慮なく告げることだと思います。相手(医者)は神様ではないので、黙っていては判りません。 |
| Q. 精神病は完全に治りますか? |
| A. 症状が完全に良くなって二度と悪くならない人もいれば、残念ながら再発してしまう人もいます.。 完全には改善しない場合もあります。 しかし、いずれの場合でも治療を受ければ大概良くなります。 どんな病気でも、「治らないのではないか?」とくよくよ悩むよりは、「治る」と信じて治療に取り組むほうが得策だと思います。 また、「完全に良くしよう」と欲張って考えないほうが、よい結果を生むことが多いようです。 |
| Q. 精神科ではどんな治療を行っていますか? |
| A. 精神科の治療法というと、たいていの人は「カウンセリング」と思うようです。 会話による治療も当然大切ですが、精神医学では、他にもいろいろな治療技法があります. 大きく分けると以下のようになります。 1.身体的治療法 薬物療法(よくご存じでしょう。いろいろな薬があります) 電気ショック療法・電気けいれん療法(他の項目を参照して下さい) 高照度光療法(強い光を当てる。季節性感情障害、睡眠障害の一種に使う) 断眠療法(うつ病等に有効) 2.心理的治療(精神療法・心理療法) 洞察的治療(精神分析が代表的) 訓練的治療(自律訓練法、行動療法など) 表現的治療(音楽療法、絵画療法等の芸術療法、心理劇、遊戯療法など) 3.社会的治療 作業療法(OT)、生活技能訓練(SST)など 一つの治療法にとらわれることなく、上手に組み合わせて治療を勧めることが肝心です。 |
| Q. 精神科の治療とカウンセリングはどう違うんですか? |
| A. 精神科の治療といえば医学的な治療、つまり、医療です。 この中にはカウンセリングも含まれますが、大きく違うのは身体的治療(主として薬物療法)を行うことです。 カウンセリングという言葉にはかなり幅広い意味があり、心理学的な治療もあれば、単なる人生相談等を指すこともあります。身体的治療行為は含まれません。 医者が患者と接する行為そのものも、広い意味ではカウンセリングと言えます。 狭義の心理学的な治療としてのカウンセリングは、医療機関でも行っていますが、保険診療では十分にコストが見合わないため、自由診療で行っているところが多いようです。 精神病となると、カウンセリングだけでは良くなりませんから、薬物療法の行える医療機関を受診する必要があります。 ある程度重症の心理的問題があるのであれば、精神科医療機関を受診するか、医療機関と連携の良いカウンセリングセンター等へ相談するのがよいでしょう。 最近は教育現場ではスクールカウンセラーという職種が広がりつつあります。これについては学校に問い合わせてみて下さい。 |
| Q. 精神科ではどんな薬を使っていますか? |
| A. 精神科では、以下のような薬が使われています。 1.抗不安薬(精神安定剤、マイナートランキライザー) 不安感、緊張感を和らげる 2.抗精神病薬(神経遮断薬、メジャートランキライザー) 幻覚、妄想などを和らげ、興奮を鎮める 3.抗うつ薬 うつ状態を改善する 4.抗そう薬 そう状態を改善する 5.抗てんかん薬 てんかんのけいれん発作などを予防・治療する 6.その他いろいろ 注意しておきたいのは、「この薬が使われているからこの病気」とは言えないということです。 患者さんによっては、主治医に病気や薬のことを聞かずに、自分で薬の種類を調べて、「私はうつ病だと思っていたのに、抗てんかん薬が出ている。本当はてんかんなの?」と悩んだり、主治医を疑ったりする人がいます。 しかし、抗てんかん薬がうつ病の人に使われたり、抗精神病薬が神経症の人に使われたりすることもあるのです。 自分の病気のことや薬のことは、遠慮なく主治医に説明を求めてください。 当院の「精神科で使われる薬の話」も参照して下さい。 |
| Q. 製薬会社はどの程度の情報を提供してくれますか? |
| 自社製品について、電話で問い合わせれば、ごく簡単な情報は提供してくれると思います。 しかし、たいていの場合、「医師に問い合わせてくれ」と言うはずです。 各製薬会社のホームページ上でも、登録した医療関係者には詳細な情報を提供しますが、一般の方への医薬品情報の提供はないようです。 興味のある方は、当院の「製薬会社のホームページ」を参照して下さい。 医薬品情報以外に、興味深い情報を提供しているところもあります。 やはり、薬のことを知りたい場合には、主治医に直接聞くのが一番と言うことでしょう。 |
| Q. 薬を飲んでいて妊娠しても大丈夫ですか? |
| A. この種の質問を結構多く受けます。 みなさん説明を受けずに投薬されているのでしょうか? 疑問に思ってもなかなか聞きづらいのでしょうね。 薬の種類によって、おなかの赤ちゃんに与える影響が強いものと弱いものとがあります。 向精神薬で胎児への影響が全くないと断言できるものはありません。 妊娠を期待するのであれば、当然影響の少ない薬物を使用すべきでしょう。 また、妊娠の時期によって影響の強さや形も違います。 1.受精前から妊娠3週 薬の影響で、流産してしまう場合があるかもしれません。 問題なく妊娠を継続することもあります。 2.妊娠4週から15週 体の各器官が作られる時期なので、最も薬の影響を受けやすい時期です。 ある種の薬物では、影響で奇形を生ずる場合があります。 3.妊娠16週から分娩時 既に体の各器官ができあがっているので、奇形の生じる可能性はありません。 しかし、各臓器の機能への影響が問題になるかもしれません。 出産後に赤ちゃんの体に薬が残っていたり、離脱症状(いわゆる禁断症状)の出る場合もあります。 ◎以上を考え合わせれば、妊娠4週から15週と、出産直前は薬を出来るだけ避けたいところです。 また、薬をのむことに、それ程過敏にならなくても良い時期もあるわけです。 しかし、胎児への影響がある薬でも、飲みつづける必要があるものもあります。 妊娠に対する薬のリスクよりも、病気のリスクの方が大きい場合があるからです。 その場合でも、薬の悪影響を避けるためには、必要最低限の量に調節してから妊娠するのが一番です。 主治医と相談しながら、計画的に妊娠することをお勧めします。 また現在かかっている主治医ばかりでなく、産科医とも良く相談してください。 十分に注意しながら準備すれば恐れる必要はありません。 自らの判断で急に薬を止めてしまったり、不用意に妊娠するのが一番危険です。 以下の医療機関では、妊娠と薬に関する相談を受け付けているようです。 主治医の先生と相談の上、問い合わせてみると良いかもしれません。 ●国立成育医療センター(東京都世田谷区)「妊娠と薬情報センター」 主治医の紹介必要、当面は世田谷区内医療機関受診者のみらしい 厚生労働省の情報収集事業の一環 申し込み法等の詳細は妊娠と薬情報センター参照 ●虎の門病院(東京都港区) 「妊娠と薬相談外来」 主治医の紹介必要、(水曜午後予約制、自費、9450円) 問い合わせ、予約:03-3588-1111(内線3410 薬剤部医薬情報科) ●聖路加国際病院(東京都中央区)女性総合診療部「妊娠と薬相談クリニック」 主治医の紹介必要、(水曜午後予約制、自費、30分で1万2000円) 問い合わせ、予約:03-3541-5151(代表) ●愛児クリニック&予測医療研究所(東京都新宿区) 問い合わせ、予約:03-5228-6180 ●大阪府立母子保健総合医療センター(大阪市和泉市)「母性内科」 通常の診察の形で行う 問い合わせ:0725-56-1220(代表) ●新潟大学医歯学総合病院(新潟県新潟市)「産科婦人科遺伝外来」 毎週水曜、通常の診察の形で行う 問い合わせ:025-227-2639(産科婦人科) また、妊娠と薬の関係については以下のサイトが良くまとまっています。 妊娠と薬 2005/11/14改訂 |
| Q. 服薬と性の問題(男性の) |
| A. 精神科で治療を受けている患者さんから、セックスがうまくいかないという話を時々ききます。 その場合、以下のようにいくつかの事が考えられます。 1.精神疾患のために性欲が落ちている場合。 治療に専念してください。 そして、セックス以外の夫婦のふれあいを求めて下さい。 2.精神疾患が元で、夫婦の人間関係がうまくいかなくなってしまった場合。 雰囲気が悪くてはセックスがうまくいかないのは当然です。 工夫して下さい。 無責任なようですが、この問題は個々のケースにより千差万別で、ここではお答えできません。 3.上記以外で、性欲が落ちている、あるいは、性欲が亢進する。 薬のせいでそうなる場合があります。 主治医の先生と相談して、薬の種類や量が調節できないか相談してみて下さい。 病状によっては、副作用を我慢しながら服薬する必要もあります。 4.勃起しない。 勃起するが持続力がない。 勃起するが射精しない(遅漏)。 勃起し、射精する感覚はあるが、精液がでてこない(逆行性射精)。 薬物の副作用である可能性があります。 薬の減量あるいは中止で元に戻るはずです。 主治医の先生と相談して、薬の種類や量の調節ができないか相談してみ下さい。 ある種の薬物が有効である場合もあります。 病状によっては、副作用を我慢しながら服薬する必要もあります。 5.いつまでも勃起したままで痛みを伴う(持続勃起症)。 薬でそうなる場合がまれにあります。 緊急性がありますので、直ちに泌尿器科を受診して下さい! |
| Q. 「SSRI」と「SNRI」 |
| A. マスコミでもインターネット上でも、時々取り上げられるので、見聞きしたことのある人も多い言葉だと思います。 「SSRI」は、Selective Serotonin Reuptake Inhibitorの略で、日本語では「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」といいます。 「SNRI」は、Serotonin Noradrenaline Reuptake Inhibitorの略で、「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」といいます。 (何のことか判らない人がほとんどでしょうけど・・・)。 うつ病の原因は未だ解明されていませんが、脳内の「セロトニン」と「ノルアドレナリン」という2種類の物質が大きく関与していると考えられています。これらの薬物は、そういった仮説をもとに開発されたものです。 古典的な三環系抗うつ薬は、物により程度の大小はあれ、セロトニン・ノルアドレナリン双方に影響を与える薬物でした。SSRIはセロトニンに着目し、SNRIはセロトニン・ノルアドレナリンの両方に焦点を合わせて、しかも三環系抗うつ薬より副作用が少なくなるように考えられたものです。 いずれもあたらしい抗うつ薬の一群で、「SSRI」の中のひとつが海外で爆発的に売れたために知られるようになりました。うつ病、強迫性障害(強迫神経症)、パニック障害等に有効だと考えられて(これは他の抗うつ薬でも同じです!)。 「SSRI」としては、fluoxetine(商品名 Prozac)、 sertraline(Zoloft)、 paroxetine(Paxil) 、nefazodone(Serzone)、 fluvoxamine(Luvox) 、citalopram(Celexa)、escitalopram(Lexapro/Cipralex)、 bupropion(Wellbtrin)、dexfenfluramine等が欧米で使用されています。 日本では、fluvoxamine(商品名 ルボックス、デプロメール:適応症=うつ病・うつ状態,強迫性障害,社会不安障害)と、paroxetine(商品名 パキシル:適応症=うつ病・うつ状態、パニック障害、強迫性障害)が認可されています。 sertraline(日本での商品名 ジェイゾロフト)は2006年1月承認されているものの、2006年4月現在未発売です。 「SNRI」としては、milnacipran(商品名 iXEL)と、venlafaxine(Effexor)、duloxetine(Cymbalta)、sibutramine(Meridia)、viloxazine(Vivilan)等が欧米で使用され、日本ではmilnacipran(商品名 トレドミン:適応症 うつ病、うつ状態)のみが認可されています。 いずれも抗うつ効果はこれまでの抗うつ薬と同等で、副作用は少ない薬だといわれています。 確かに、不快な副作用の出現する率が低く、大量服薬しても生命への危険性も少ないようです。 しかし、副作用が全くないわけではありません! 他の薬に比べて、とりわけ効果が強いと言うことはないと思われます。 しかし、副作用が少ないため、十分な量を十分な期間服用しやすいとは言えるでしょう。 ルボックス/デプロメールでは吐き気や嘔吐と言った消化器系の副作用が出やすいといわれ、併用に注意しなければならない薬があります。 トレドミンはルボックス/デプロメールに比べれば消化器系の副作用も、併用に注意しなければならない薬も少ないとされていますが、やはり似たような副作用を示すようです。 SSRIが、魔法の薬であるかのように伝えられていますが、「副作用の少ない抗うつ薬」程度にとらえておく方がよいと思います。 通販で購入する人もいるようですが、医師の指導なしに服用するのは危険性を伴います。 2001/02/08、2004/11/20、2006/04/22改訂 |
| Q. 電気けいれん療法って今もやっているの? |
| 電気けいれん療法は、電撃療法とか電気ショック療法などとも言われます。 最近では電気けいれん療法の英語を略してECTと呼ばれることが多くなっています。 頭に電流を流して人工的なてんかん発作を起こすことで、精神障害を治療するものです。 古くからある治療法で、かつて薬物療法が未発達の頃には盛んに行われていました。 その後、下火になりましたが、その効果が見直され、適応を選んで現在でも行われています。 かつては主として統合失調症に対して行われましたが、現在最も有効だとされているのは、うつ病です。 そううつ病のホームぺージのECTについてに詳しい解説があります。 2002/06/11 |
| Q. 精神障害があると結婚できないんじゃないかと心配。 |
| A. 精神障害があろうがなかろうが、結婚はできます! 精神障害への偏見が未だ残っているのは現実ですし、ご自分の病気に対する不安もあって、いろいろと心配されるのは当然でしょう。 少し問題点を整理しておきます。 1)遺伝、妊娠等について。 他の項目を参照してください。 2)結婚できそうな相手が見つからない。 これは誰にとっても同じことです。根気良く探してください。 3)結婚したい人はいるが、相手に病気のことを伝えるべきか迷っている。 できれば知ってもらう方がよいでしょう。 最良の方法は、相手の方に病院へ同行してもらい、主治医から病気についての説明をしてもらうことです。 その方が、治療の継続がしやすいし、将来の再発時に上手に対処してもらえます。 婚約者に告白して交際が途絶えるようであれば、その人とは結婚してもうまくいかなかったのではないかと思います。 配偶者に説明しないとすれば、あなた自身が病気に上手に対処できるようになっていなければなりません。 4)相手の家族に病気のことを伝えるべきか? これは、結婚する相手の方に相談するのが一番です。 5)精神障害を隠して結婚してしまったが・・・ 治療が終了し、結婚生活がうまくいっているのであれば、あえて告白する必要はないでしょう。 しかし、通院を継続しているのであれば、告げなければいけない時期がくるかもしれません。 繰り返します。 精神障害があろうがなかろうが、結婚はできます! よい相手にめぐり合うこと、相手の方と協力していくことが必要なのはどちらも同じです。 十分に自分で考え、相手の方とも相談しながら決断すべきです。 あせって結婚しようとしてもうまくいきません。 |
| Q. 統合失調症の患者に病名を告げるべきか? |
| A. ガンの告知と並んでいろいろと議論のある問題です。 病名告知に反対の人たちは、「病名を知ると患者さんがショックを受けるのではないか」と考えているのでしょう。 しかしそれでは、「統合失調症は治らない悲観すべき病気である」と認めてしまうことになります。 実際には統合失調症は、十分にコントロール可能な病気です(うまくいかないことも確かにありますが・・・)。 また、患者さんがショックを受けたとすれば、それを受け止めてあげることが大切だと思います。 病名を知らされないままに治療を受けるのは不安なものです。 患者さんの中には、自分は病気でないと思っている人もいます(専門的には「病識がない」と言います)。 そういう人たちを治療していくときこそ、病気について説明することが大切です。 私の経験から言えば、病気の症状・経過・治療見込みをきちんと説明した上で、はっきりと病名を告げるほうが、治療はうまくいくように感じられます。 かえって、患者さん自身によりも、ご家族の方に病名を告知する方が困難を覚えます。 ショックを受けたり、患者さんに拒否的になってしまうご家族を時々見かけるからです。 患者さん自身は症状を自分で体験しているが、家族の方は体験していない、と言うところに差がでるのかもしれません。 病気の急性期で、患者さんが混乱しているときには病名告知はすべきでないでしょう。 また、不用意な病名告知は有害です。 しかし、十分配慮した上での告知は必要だと思います。 |
| Q. 統合失調症の治療を受けている家族が薬を飲みたがらないのですが・・・ |
| 良くある とても悩ましい問題です。 こういった場合には、つい感情的になって「薬を飲みなさい!」と言ってしまいがちですが、やみくもに薬を飲むようにし向けるのではなく、まず、「なぜ薬を飲みたくないのか」を聞いてみるべきです。 薬を飲みたくない理由によって対策は異なります。 薬を飲まなくなる原因としては以下のいくつかが考えられます。 1.自分が病気だと思っていない。したがって飲む必要がないと考えている。 自分で病気だと思っていないことを「病識がない」と言います。病識のない患者さんに薬を飲んでもらうのは、なかなか大変です。中には「薬のせいで自分が病気にさせられている」と妄想的に考えている人もいます。この場合には薬を無理に飲ませようとすると逆効果です。 病識のない患者さんでも、自分でも「少しおかしいかな?」と感じていることがあり、その辺が説得材料になるかもしれません。とにかく、患者さんとの十分な対話が必要です。どうしても服薬されない場合には、入院を考慮する必要があるかもしれません。 2.良くなったので、もう飲まなくても良いと思っている。 病気が良くなっても、再発予防のためには服薬を続ける方がベターです。しかし、場合によっては服薬しなくとも大丈夫なことも確かにあります。患者さんが自分で薬を止めてしまった場合、最初のうちはかえって具合が良くなったように感じることがあります。ところが3ヶ月くらい経つと再発してしまうことがあるので安心はできません。薬を止めるときは時間をかけて徐々に減らすべきです。 一般的には、十分回復した初発の患者さんであれば薬を止めることも考慮しうると思いますが、再発した場合には服薬し続ける方がよいと思います。その辺のことも含めて主治医の指導を受けるよう説得して下さい。 3.薬の副作用で困ったり、不安に思っている。 向精神薬には、いろいろな不快な副作用がつきものです。副作用がいやで薬を飲みたくない人は大勢います。 この場合には、主治医と相談して、薬を変更したり減らしたりできないか依頼してみたり、その他の対策法がないか聞いてみたりするべきです。とにかく、自分で勝手に薬を止めてしまうのではなく、主治医と十分相談するように説得して下さい。 4.薬を飲むのが面倒くさい。 「1日に3回も4回も薬を飲むのはいやだ」、「薬を何錠も飲むのはつらい」と言う人も結構います。特に仕事をしていたりすると薬が抜けがちになってしまいます。 この場合には、やはり主治医に相談するべきです。場合によっては薬を飲む回数を一日に1回ないし2回に減らしたり、錠数を減らしたりできることもあります。「デポ剤」と言って、月に1−2回の注射を打って治療するやり方もあります。 やはり、自分で勝手に薬を止めてしまうのではなく、主治医と十分相談するように説得して下さい。 |
| Q. 睡眠薬をやめたい! |
| 「睡眠薬を飲むのを止めたい」とか、「家族が睡眠薬を飲んでいるのを止めさせたい」と言ったことをよく聞きます。 この場合には以下のようないくつかのケースが考えられます。 1.病状から考えて、薬を飲むことが必要なのに止めたいと思う。 これはよく見かけるケースです。 患者さんから見ると不要と思える薬でも、医者からするとまだ止められる状態ではないと言うことがよくあります。 主治医から、その薬の必要性について、納得のいくまで説明を受けましょう。 主治医に無断で止めるべきではありません。 2.たまに眠れない時に薬を飲むだけなのに、飲むことに罪悪感を覚える。 こう言う人も結構います。 薬を飲んでも飲まなくてもよいケースです。 毎日服薬するのでなければ、それはそれでよいのではないかと思います。 「薬に頼るのはいやだ」、と考えて無理に薬なしで寝ようと思う態度そのものが不眠症の原因かもしれません。 もっと気楽に、「眠れなくても良いや」、「どうしても眠れなければ薬を飲んじゃえ」、と言った気楽な態度が、結局は薬を減らすことになるかもしれません。 3.確かに睡眠薬に依存していて、止められるものなら止めた方がよい。 実際に、睡眠薬をやめた方がよい患者さんも結構大勢いらっしゃいます。 長期にわたって毎日服用している人、薬を飲まないと不安になってしまう人、こういう人は薬を徐々に減らして止める必要があるかもしれません。 ぜひ主治医に相談してみて下さい。 こういう人は薬を急に止めると「離脱症状(いわゆる禁断症状)」の出ることがあるので、指示に従って時間をかけて抜け出していく必要があります。 自分で急に止めない方が無難です。 |
| Q. 「代替医療」って何? 有効なの? |
| 最近、セント・ジョンズ・ワート(オトギリソウ)に関する質問を立て続けに受けました。これは、うつ状態に効くとされる薬草の一種です。 このように、正規の医学的治療の中では用いられない治療法を「代替医療」と言います。 「代替医療」のもう少し詳しい解説は代替医療学会の代替医学についてを参照してみて下さい。 「代替医療」には、鍼・灸、気功、種々の薬草、アロマセラピー、リフレクソロジー等が含まれます。 どんな治療法であれ、効くと思って受ければ、ある程度の効果があります。これを「プラセボ効果」と言います。 かなりの「代替医療」が「プラセボ効果」で成り立っていると思われます。 科学的に有効性が確認されている「代替医療」は、ごく一握りであることを心に留めておく必要があります。また、「代替医療」にも副作用があることを忘れてはいけません。 たとえば、先述のセント・ジョンズ・ワートは、軽度のうつ状態に対して有効だとされていますが、ある種の抗うつ薬と併用すると重い副作用が生ずる可能性もあるようです。 (SSRIとの併用でセロトニン症候群が起きやすいという説があります) 「代替医療」を万能と思わず、無効であったり有害であったりする可能性も念頭に置いて利用するべきでしょう。 また、症状がよくならないときや新たな症状が出現するときには、医師に相談して下さい。 |
| Q. 「EMDR」って何? |
| 今のところ日本では、まだまだマイナーな治療法だと思いますが、徐々に情報量が増えつつあるようです。 私(長谷川)自身は、まだ試みたことがありません。 EMDRはEye Movement Desensitization and Reprocessing の略で、意味は「眼球運動による脱感作及び再処理法」です(覚えられん!)。 ごく簡単な解説が、EMDR Network Japanのサイトにあります。 英文ページとしては、EMDR Instituteがあります。ここは非常に詳しい!日本語でもこのように、ひとつの治療法について詳しく解説したサイトがあればよいと思います。 1987年にアメリカで発表されたもので、苦痛な考えが思い浮かんだ時 目を左右交互に動かすとその苦痛がとれるというものです。 PTSDやパニック障害などの治療に用いられます。 アメリカでは普及しているそうですが、日本ではまだ認知度が低いです。 詳しく書かれた本は、現在のところ以下の1冊(季刊の雑誌です)のみです。 こころの臨床アラカルト 1999年3月号(第18巻第1号) 特集「EMDR・・・これは奇跡だろうか!」 星和書店発行 2000円+税 大きな書店(医学書や心理学のコーナーがあるような所の雑誌売場)や図書館には、あるかもしれません。 苦しい考えが浮かんだときに目を左右に素早く動かす(左右の膝を交互に手でたたいても良いそうです)、これだけで苦痛がとれるというのですが、試みてみる価値はあるかも知れません。 2002/01/15改 |
| Q. いつまで薬を飲まなければいけないの? |
| きちんと薬を飲むのは面倒くさい事ですし、副作用も心配ですから、当然こんな疑問がわいてきます。 しかしこれに対する答えは単純ではありません。 当然の事ながら、必要のない薬は飲み続けることはありません。 どのくらいの期間飲む必要があるかは、病気の種類と症状によってがいます。 病気の症状が、軽くなっていても、完全に治まっていないのであれば、飲み続けた方がよいのでしょう。 症状が完全によくなっている場合には、薬を徐々に減らして様子を見ることもあるかもしれません。 薬を減らす過程で症状がまた出てくるようなら、やはり薬は飲み続ける必要があるのでしょう。 統合失調症やうつ病、そううつ病では、ある程度の期間薬を飲み続ける事が再発予防として有効なことがあります。 いずれにしても、薬をいつまで飲む必要があるのかは、主治医に相談して、よく聞いておく必要があります。 自分の判断でやめることは危険を伴います。 急に減らすことで離脱症状(禁断症状)のでる薬がありますし、病気によっては再発を繰り返すことで治りにくくなるものもあるからです。 |
| Q. 出されている薬を調べたら、統合失調症の薬だった。私は統合失調症なの? |
| 「統合失調症の薬」というのは抗精神病薬のことでしょう。 この薬は、確かに統合失調症などの精神病状態の治療に用いられますが、うつ病や、神経症、不眠症などの治療にも使用されることがあります。 この薬を飲んでいるからと言って統合失調症だと言うことにはなりません。 それに、仮に統合失調症だとしても、心配しすぎる必要はないじゃないですか。 診断が確定し、治療法があると言うことは、今の状態をよくする手段があると言うことです。 希望を持って下さい。 それよりも、この疑問を抱くと言うことは、診断名や治療法について、主治医の先生から説明を受けていないと言うことになりますよね。 問題はそちらの方が大きいと思います。 解らない点を自分で調べてよけいに不安になるくらいなら、最初から主治医の先生に、診断、治療方針、薬についての質問をするべきです。 |
| Q. 薬の量が多いので心配。 |
| 薬の量が自分にあっているのかどうかは心配なところです。多いと飲みにくいですしね・・・ 薬が多いと感じられる場合に、以下ののケースが考えられます。 1.実際にその量を飲む必要があり、変更はしない方がよい場合。 病名、症状から見て、どうしても今の量が必要な場合です。 患者さんにしてみると多いように感じられても、それ以上減らすことのできないことがしばしばあります。 薬の血中濃度がはかれる場合には、投薬する薬の量でなく、血中濃度で適切な量を決定します。この場合には、飲む量が多くても血液の中に実際にある量はちょうど良いと言うこともしばしばあります。 また、作用の違った薬を組み合わせて治療することもあり、この場合にも、減らすことが困難な事があります。 2.実際にその量を飲む必要があるが、薬の数自体は減らせる場合。 上記と同じ事情で、薬の実際の量は必要でも、飲む数自体は減らせる場合があります。 一日に飲むべき量が、200mgの薬があったとします。この場合、1錠25mgの薬なら一日に8錠必要ですが、100mgの薬であれば、2錠ですむことになります。薬を徐々に増やしてきた場合に、結果的に数だけ増えてしまうことが結構あります。 同様に、薬を飲む回数を1日4回の所を、2回や、場合によっては1回にすることも出来ることがあります。 3.実際にその量を飲む必要があるが、他の薬に変更して、結果的に減量が可能な場合。 上記と同じ事情で、薬の実際の量も数も必要だが、異なった作用の薬に変更することで、服用量を減らせる場合です。 こういうケースは結構あると思いますが、その判断はなかなか困難です。 量が多いばかりでなく、耐え難い副作用がある場合には、当然他剤の選択を考慮すべきでしょう。 4.薬の量を減らすことが可能な場合。 薬の種類も量も減らすことが可能な場合というのもしばしば認めます。最初からたくさんの薬を使うことを好む先生がいらっしゃいますし、あれこれと試している内に薬の数が増えてしまっていることもあります。とくに病状が安定している場合には、主治医自身、薬が多いと感じても減らすことをためらっている場合があります。 薬の量が多いと感じられる時は、その薬を使用している根拠(薬の種類と量について)を、納得できるまで主治医に聞きましょう。 1の場合は、主治医に従って飲み続けるべきです。 2の場合は、容量の高い薬がありさえすれば、数を減らしてもらえる可能性は高いので、頼んでみましょう。 3の場合は、検討すべき事がいろいろあります。変更に時間のかかることもしばしばです。主治医と十分に相談して下さい。 4の場合は、納得できるまで主治医と話を詰めて下さい。 いずれの場合にも、自分の判断で勝手に薬を減らしてしまわないことです。 |
| Q. 認知療法とか行動療法というのはどういうもの? |
| 認知療法、行動療法、あるいはまとめて、認知行動療法と言う言葉を時々見かけるかもしれません。 これらを説明するのはなかなか難しいのですが、簡単にいえば以下のようになるでしょうか。 精神科のいろいろな病気では、状況に適していない振る舞い方やものの見方が問題となります。 これらを訓練によって修正しようと言うのがこれらの治療法の目的です。 その訓練には心理学の学習理論とか行動理論と呼ばれるものが用いられます。 例えば、以下のようなことが行われています。 ●統合失調症のために、上手に人と接することの出来ない患者さんに、どのように接したら良いかの手本を見せて、その通りに練習させる。(SSTと呼ばれる技法があります) ●うつ病が長く続いているために、いつも「自分には何ひとついことが起きない」と思っている患者さんに、他にもものの見方があることを身につけさせる。 ●パニック障害のために外出が困難となってしまっている患者さんを外出が出来るようにする。 認知療法や行動療法は有効性が主張されている割には、実際に行っている医療機関は限られています。 (八千代病院でも現在のところ入院患者さんに対するSST以外には行っていません) これは、訓練を受けた治療者が未だ少ないことと、手間がかかる割にはコストが見合わない点にあると思われます。 |
| 参考 |
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| 認知行動療法に関する解説が、綾瀬駅前診療所のサイトの 認知行動療法と言うページに掲載されています。 認知療法を学習するメディアとして「CD-ROMで学ぶ認知療法」という教材があります。 発行は星和書店で、価格は3700円+税です。 2001/05/14 |
| Q. 「治験(ちけん)」って何? |
| ここ数年、新聞紙上で向精神薬の治験参加募集の広告を見かけることが増えました。 「治験では新しく開発された薬を使うのだ」と言う認識のある方もいらっしゃると思います。 治験とはなんでしょうか、メリットはあるのでしょうか? 新しい薬を開発する過程では、動物実験の他に、実際に人間にもその薬を使って効果や安全性を確かめる必要があります。 その際に、厚生労働省から承認をえるための「臨床試験」を「治験」といいます。 治験には第1相から第3相までの3段階があります。 第1相では少人数の健康な人に使って安全性を調べます。 第2相では少人数の患者さんに使って安全性や効果等を調べます。 第3相では数多くの患者さんに使って安全性や効果等を確認します。 治験の募集が広く行われるのは主としてこの第3相です。 治験に参加すると、これまでに使用されていない新しい薬を使ってもらえる「可能性」があります。 わざわざ「可能性」と書いたのは、治験では、新薬と、従来からある薬やプラセボとの比較をしなければいけないので、参加者が新薬を必ず使ってもらえるとはいえないからです。 新薬の安全性や効果については、第3相に入る前に確認されているのであまり心配しすぎる必要はありません。 また、病状が改善しない、あるいは悪化する場合に、治験を中止して従来の治療を受けることが保証されます。 予想のつかない副作用の出る可能性がありますが、その場合には適切な処置をとってもらえるはずです。 そういった意味では新薬を試してみたい人には有用な制度かもしれません。 ただ、注意しなければならないのは、仮にその治験薬が良く効いて、期間終了後も同じ薬を使ってもらいたいと希望してもそれはかなえられません。治験薬を使えるのは治験期間に限られるからです。 こう書くとあまりメリットがないように感じられるかもしれません。 「新薬を使ってもらえる可能性」と言うのが魅力かもしれません。 まだまだ少ないのですが、治験によっては参加者に「協力費」が支払われる場合があります。 今後は患者さんにとって何らかのメリットを打ち出した治験が増えていくのではないかと期待します。 2001/09/13 |
| 治験についてのより詳細な解説と、現在募集中の治験に関する情報は治験情報ネットと言うサイトで得られます。 |
| Q. 薬を長くのんでいるので肝臓が悪くなるのではと心配・・・ |
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| 精神科では治療のためにも、再発予防のためにも薬を長期的にのむ必要のあることがしばしばあります。 長くのんでいるといろいろな副作用が心配となるようですが、一番多く聞かれるのは「肝臓が悪くなるのでは?」という質問です。 定期的に肝機能をチェックし主治医の指示通りに服用していれば大抵の場合、心配ないのですが、簡略に解説しておきます。 薬が原因で肝臓が悪くなることを「薬剤性肝障害」と言います。 「薬剤性肝障害」は、その起こり方によって大きく以下の2通りに分けられます。
肝障害の程度は、GPT(ALT)、GOT(AST)、γGTPと言った検査値の異常を示すだけで無症状のものから、重症の肝炎(最も重症なものは激症肝炎と言います)となるものまであります。 検査値の異常があるだけの場合は、治療を見直すことも、そのまま経過観察とすることもありますが、肝炎と診断される場合には肝炎の治療および処方の見直しが必要となります。 急に「食欲がなくむかむかするようになった、黄疸が出た」という肝炎の症状が出現した場合は、直ちに対処する必要があります。 しかし、そうでない場合には定期的に血液検査をすることで重症化の予防がある程度可能です。 主治医の先生が定期的に検査をしてくれている場合にはあまり過敏にならなくともよいと思います。 2002/01/15 |
| Q. 精神科の病気も漢方で治せる? |
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| 現在の精神科薬物療法の主流は向精神薬(いわゆる「安定剤」)です。 精神科では、精神疾患に対して多くのケースで、向精神薬を処方します。 しかし、一般の方々の間には、「薬は体に悪い」というイメージがあるようで、しばしば「薬を使わずに出来ませんか?」、あるいは、「漢方は使えませんか?」という質問を受けます(漢方だって薬なのですが・・・)。 確かに慢性的な経過をとる多くの状態に漢方が使用され、有効性を示すと言われています。 しかし、漢方を過信することは(向精神薬を過信することと同様に)禁物です。
結論を言えば、精神科疾患の治療の中心は向精神薬で、効果不十分なものに漢方薬を補助的に使うのがよいのでしょう。 |
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| Q. 病院で貰った薬がどういう薬なのかを知りたい。 |
| 「今主治医に貰っているこの薬は何ですか?」 「この薬の作用や副作用は何ですか?」 この手のご質問がしばしば寄せられます。 これに対するお答えは、「主治医に聞いてください」です。 薬の使い方は医師によって異なります。 本来の使い方でない使用法をする場合もあります。 例えば、統合失調症の治療に使われる薬が、うつ病で使われたりするようなこともあるわけです。 診断名と、治療方針、どう考えてどんな薬を使っているのかは主治医にしか解りません。 また、薬についてどう説明するかは患者さんの病状・理解力等によっても異なってきます。 経験豊富な医師ほど説明の仕方はその時時で変わるはずです。 ですから、診療に当たっていない医師が薬について説明することは出来ないのです。 ご自分の運命を100%医者任せにしたい人は別です。 そうでない方は、治療を受けるときに、治療方針を主治医に聞くようにしましょう。 患者には治療法について知る権利があり、医者には説明する義務があります。 ですから、遠慮なくどしどし主治医に質問してください。 何となく聞きづらいという事もあると思いますが、それは良好な医師−患者関係と言えません。 疑問に思うことはその場で質問して解決する癖をつけることが、良い医療を受けるコツです。 さらに、そうしていくことが医療全体の質を押し上げることにつながると思います。 主治医に聞いた上で、一般的な事項を確認したいと言うことであれば、薬剤師に問い合わせるという手もあります。 院外処方の場合はもちろんのこと、かかりつけの薬剤師をもち、薬について問い合わせるのは悪いことではありません。 他の医師にセカンドオピニオンを求めたいという場合には、他の医師を受診しその旨を伝えましょう。 他院を受診していることを隠して受診するのは、薬剤が2重に投与されたりして無駄です。 メールでお問い合わせに成った場合には、一般的な情報をお答えする事は可能ですが、責任をもって、最適な説明は出来ません。 どうしても自分で調べたいという方は以下のサイト等が参考となるかもしれません。 おくすり100番 薬のガイド もう一度繰り返しますが、主治医から情報を仕入れることがベストです。 自分で調べた情報だけに頼らないようにしてください。 2002/05/14 |
このページの文責、著作権は八千代病院精神科医 長谷川雅彦に属します。
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