mh-net.com by 八千代病院 このサイトは 八千代病院(精神科) によって運営されています
八千代メンタルクリニック
抗うつ薬
うつ状態を和らげる薬です。
主として、うつ状態の軽減を目的とする薬です。
大きく分類すると、三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬、SSRI、SNRI、MAO阻害薬、その他となります。
それぞれの群に属する薬物は、共通した作用・副作用特性を持っています。

三環系抗うつ薬は、副作用も強いけれども作用も強い印象があります。
副作用としては、最も多いのは、眠気、口の渇き、便秘、排尿困難感などです。
血圧が下がる人や、逆にあがる人もいます。
緑内障や前立腺肥大のある人は要注意です。
お年寄りでは用心して使う必要があります。

四環系抗うつ薬は、副作用が比較的少ない穏やかな薬です。
三環系抗うつ薬のきかない人に有効なことがあります。
副作用が少ないとはいえ、三環系抗うつ薬と同様の注意は必要です。

SSRI やSNRIは、最近抗うつ薬の中で主流となりつつあるようですが、特効薬ということはなく、「副作用の少ない抗うつ薬」程度に考える方がよいかもしれません。決して「副作用がない薬」ではありません。
現在日本で使えるSSRI は2種類(あと一種類発売予定だが、2006年4月現在未発売)、SNRIは1種類です。
吐き気・嘔吐と言った消化器系の副作用が特徴的といわれています。そのために少量から徐々に増やして使われます。また、SSRIには併用に注意しなければならない薬がいくつかあります。SNRIでは併用注意薬は比較的少ないようです。

SSRIとSNRIについてはQ and Aの「SSRI」と「SNRI」も参照して下さい。

MAO阻害薬は、ある種の患者さんには良くきくようですが、副作用により使いにくいこともあり、現在日本で流通しているものはありません。

ある種の薬(特にスルピリド)では、月経異常や乳汁漏出と言った副作用が見られることもあります。

いずれの薬物も、効果が明らかになるまでに数日から数週かかるので、副作用が強くでない限りは、根気よく服用し続ける必要があります。
少量から初めて、効果が出るまで徐々に増やして、十分な量を使う必要があります。
十分な量を十分な期間使うことが原則とされています)
減量も徐々に行わなければなりません。
中途半端な治療は、病状を長引かせますので、医師の指示に従ってきちんと服用して下さい。

また、抗うつ薬は、うつ状態以外にも、慢性の疼痛・夜尿症・ナルコレプシー・強迫神経症・パニックディスオーダーなどの治療に使われることもあります。

うつ状態には、抗うつ薬の他に以下のような薬が使われることもあります(保険適応ないものもあり)。
 抗躁薬、あるいは、気分調整薬に分類される、炭酸リチウムやカルバマゼピン
 神経刺激薬
 抗不安薬
 抗精神病薬
 甲状腺製剤
詳細は精神科医に問い合わせてみて下さい。

三環系抗うつ薬
一般名 商品名(代表的なもの)
塩酸アミトリプチリン トリプタノール、ラントロン
塩酸イミプラミン トフラニール、イミドール
塩酸クロミプラミン アナフラニール
塩酸ドスレピン プロチアデン
塩酸ノルトリプチリン ノリトレン
塩酸ロフェプラミン アンプリット
マレイン酸トリミプラミン スルモンチール

三環系あるいは四環系に分類される抗うつ薬
一般名 商品名(代表的なもの)
アモキサピン アモキサン

四環系抗うつ薬
一般名 商品名(代表的なもの)
塩酸マプロチリン ルジオミール
塩酸ミアンセリン テトラミド
マレイン酸セチプチリン テシプール

SSRI
一般名 商品名(代表的なもの)
マレイン酸フルボキサミン ルボックス、デプロメール
塩酸パロキセチン パキシル
塩酸セルトラリン ジェイゾロフト(発売予定)

SNRI
一般名 商品名(代表的なもの)
塩酸ミルナシプラン トレドミン

MAO阻害薬
一般名 商品名(代表的なもの)
抗うつ薬として使用可能なものなし

その他の抗うつ薬
一般名 商品名(代表的なもの)
塩酸トラゾドン レスリン、デジレル
スルピリド ドグマチール、アビリット、ミラドール

2006/04/22改訂
このページの文責、著作権は八千代病院/八千代メンタルクリニック精神科医 長谷川雅彦に属します
前のページに戻る メール
お問合わせはこちらへ