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八千代メンタルクリニック

精神科で扱う精神障害の話

統合失調症とその仲間
最近日本では、精神分裂病が、「統合失調症」と呼ばれるようになりました
幻覚妄想と言ったいわゆる精神病症状を中心とする一群です。
それらの中核となる障害が「統合失調症(精神分裂病)」です。
統合失調症に特徴的な症状は、幻覚妄想、まとまりのない会話や行動、陰性症状です。
統合失調症は、精神科の診療場面では非常にありふれた精神障害です。
統合失調症は、症状や予後の違いによって、妄想型、破瓜型、緊張型等に分類されることがありますが、分類不能なこともしばしばあります。
統合失調症の治療
統合失調症の治療は、初期の段階で、本人に治療意志のある場合には、外来でも十分に可能です。
しかし、治療導入までに時間がかかってしまった場合や、症状が重いために、治療意志を認めない場合には入院治療が必要となります。
治療の原則は薬物療法です。
薬物療法は有効かつ必要不可欠な治療法です。
薬物療法 統合失調症の治療の原則は、十分な抗精神病薬を使うことです。
副作用の耐えられる範囲内で、十分な量の抗精神病薬を、十分な期間使用することが必要です。
効果が不十分な場合には、特性の違った何種類かの抗精神病薬を試さざるを得ないことがあります。

抗精神病薬の効果が不十分な場合には、気分調整薬(気分安定薬)抗不安薬の一種が使用されることがあります。

抗精神病薬には症状をコントロールするだけでなく、再燃予防の効果もあることが分かっています。
病状が安定したからと言って、安易に薬を中断することは時に危険です。
その他の治療法 抗精神病薬投与だけでなく、患者・家族に対する病気の知識の教育、SST、作業療法等の種々の治療法を組み合わせることが有効だと言われています。

また、薬剤による効果が不十分であったり、緊急性を要する場合には電気痙攣療法が有効なことがあります。

類縁疾患
明確に統合失調症と言えないまでも、類似の症状を呈する疾患が数多くあります。
しかし、診断名は未確定なものがほとんどで、診断基準により異なり、混乱を来しています。
現在使われている診断名としては、以下のようなものがあります。
幻覚や妄想の有無、感情病症状の有無、予後の違い等で分類されます。

従来診断 DSM-IV ICD-10
急性精神病 短期精神病性障害 急性一過性精神病性障害
(統合失調症(精神分裂病)
統合失調症様障害
(分裂病様障害)
非定型精神病
統合失調感情障害
(分裂感情障害)
統合失調感情障害
(分裂感情障害)
感応精神病 共有精神病性障害 感応性妄想性障害
パラノイア・妄想症 妄想性障害 持続性妄想性障害
(潜伏分裂病・境界分裂病) 統合失調型人格障害
(分裂病型人格障害)
統合失調症型障害
(分裂病型障害)
注)診断基準の特性上、上記対照表は厳密に一致するものではありません。

診断名が未確定であることと同様、治療法も確定しているとは言えません。
統合失調症や躁うつ病の治療に準じて行われているのが実情です。
統合失調症に関しては、解説サイトが豊富にあります。
以下のサイトが、参考になると思います。
やさしい統合失調症ハンドブックヤンセンファーマ
統合失調症患者と家族のための手引きメンタルヘルス・アイ
 現在リンク切れになっています。
 下記アドレスに過去のデータが残っています。
http://web.archive.org/web/20050204222311/http://www.mental.ne.jp/kiso/introduction/index.htm
このページの文責、著作権は八千代病院/八千代メンタルクリニック精神科医 長谷川雅彦に属します
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