妄想性障害の診断基準
DSM-IV 精神疾患の分類と診断の手引き.医学書院.高橋三郎ら訳 より引用
A. 奇異でない内容の妄想(すなわち、現実生活で起こる状況に関するもの、例えば、追跡される、毒をもられる、病気をうつされる、遠く離れた人に愛される、配偶者や恋人に裏切られる、病気をもっている、など)が少なくとも1ヶ月持続。
B. 統合失調症の基準Aを満たしたことがないこと。
C. 妄想またはその発展の直接的影響以外に、機能は著しく障害されておらず、行動にも目立った風変わりさや奇妙さはない。
D. 気分エピソードが妄想と同時に生じていたとしても、その持続期間の合計は、妄想の持続期間と比べて短い。
E. その障害は物質(例:乱用薬物、投薬)や一般的身体疾患による直接的な生理学的作用によるものではない。
病型
色情型:妄想が他の誰か、通常社会的地位が高い人が自分と恋愛関係にあるというもの。
誇大型:妄想が肥大した価値、権力、知識、身分あるいは神や有名な人物との特別なつながりに関するもの。
嫉妬型:妄想が自分の性的伴侶が不実であるというもの。
被害型:妄想が自分(もしくは身近な誰か)が何らかの方法で悪意をもって扱われているというもの。
身体型:妄想が自分に何か身体的欠陥がある、あるいは自分が一般身体疾患にかかっているというもの。
混合型:妄想が上記の病型の2つ以上によって特徴づけられるが、どの主題も優性でないもの。